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・クマ撃退スプレーには唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを主成分とした刺激物質が含まれ、この成分によ
りクマの攻撃や突進を抑止する効果を持ちます。
・クマ撃退スプレーは適切な製品を正しく使用すれば高い確率で危険の回避に有効ですが、安全を100%確保す
るものではないため注意が必要です。
・クマ撃退スプレーは非常に強力な刺激物であるため、理由のない安易な持ち歩きや不用意な取り出し、周囲に
影響が及ばないと思い込んだ安易な場所での試射はしないでください。
・クマ撃退スプレーは接近及び突進してくるクマに対する緊急的な防御手段であり、追い払いを目的とした効果
は想定されていません。
忌避目的で事前に散布する行為やその場にとどまっているクマに噴射する行為は推奨されません。
クマ撃退スプレーは多種多様な製品が販売されていることから、環境省から以下のとおり推奨要件が示され
ています。
なお、要件を満たしていない製品の効果を一律に否定するものではありませんが、推奨要件を総合的に満た
すように設計された製品は個々の性能だけではなく、それらが組み合わさることで発揮される総合的な性能
を有するため、クマと遭遇する様々な状況に対応することができる点が重要です。
・有効成分の含有濃度について
有効成分(カプサイシン等)の含有濃度が「CRC(乾燥重量)濃度1.0-2.0%程度」を目安とし、表示は小
数点第1位まで示されること。
・噴射距離について
常温かつ無風の条件下でスプレーを内用液の噴出が停止するまで連続で噴射した際に、7.5m程度以上の噴
出距離を有すること。
・噴射時間について
常温かつ無風の条件下において6秒程度以上連続噴射が継続できること。
・噴射パターンについて
霧状で円錐状に広がる噴射パターンであり、空気中に滞留しやすい微細な粒子が噴射されること。
・安全装置について
手探りでも安全装置を外して噴射方向が判別できる構造を備えること。
歩行時の振動や藪への接触などで容易に外れない確実な固定力を持ちつつ、意図的な使用時にはス
ムーズに解除ができる安全装置を備えること。
・携行方法について
ズボンのベルトやリュックの肩紐等を利用して腰部や胸部等に確実に装着ができる専用の携行用ケー
ス等を備えること。
・使用期限について
クマ撃退スプレーとして必要な性能が維持される期限を設定して表示されていること。
クマ撃退スプレーは、刺激物質を含むため取り扱いに注意が必要です。
適切に保管・持ち運びをしないといざ使用する際に正しく使用しなかったり、自身や周囲の人に被害が生じ
る可能性もありますので、以下の点に注意をしてください。
・安全装置は必要なとき以外は外さない、外した後はつけ直す。
・高温になる場所に置かない。
・こどもの手に届く場所に置かない。
・必要なとき以外は持ち歩かない、人の多い場所では取り出さない。
・中身を使い切ってから、自治体のルールに従って捨てる。
・皮膚や目に付着したら大量の水で洗い流す。
クマ撃退スプレーはクマが目の前にいる状況で使用するため、冷静な行動や判断をすることが非常に難しいと
思われます。
以下の点を踏まえた上で事前に操作方法などの確認や実際の使用場面をイメージした操作練習をしておき、い
ざ使用する際には素早く、適切に使用することが重要になります。
・取り扱い説明書を確認し、取扱説明書の内容に沿って使用する。
・使用期限や有効期限の切れていない製品を使用する。
・すぐに使用ができるように身に着けておく。
・使用者自らがスプレーを浴びないよう、原則としてクマよりも風上から使用する。
・クマの顔面(目や鼻)を狙って噴射する。
・人やテント、荷物などには吹きかけない。
クマによる被害を防ぐためには、まずクマに出会わないための行動を徹底することが重要です。
森林や山林部などのクマの生息域で散歩、山菜やキノコ採り、登山等の際に被害が多く発生して
います。特に明け方や日没前後はクマに活動が活発になるため、この時間帯の入山を避けること
が有効になります。
クマ撃退スプレーはクマが目の前にいて回避できない状況で使用するものです。
スプレーの仕組みや使用方法を事前に理解し、すぐに取り出せるように携行することが重要ですが
最も大切なのはクマと遭遇することそのものを防ぐことです。
クマの生息域と人の生活圏それぞれの特徴を理解し、クマに出会わないための行動を心がけることが
人身被害防止の第一歩です。
クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件や使用に係る注意事項について詳細な内容は以下の資料に記
載がありますので、ご確認ください。
・クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件
kuma-oshirase-r080825-1.pdf<外部リンク>
・クマ撃退スプレーの備え方