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高齢者の誤飲・誤食事故に注意しましょう!


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更新日:2019年9月17日更新 印刷ページ表示

高齢者の誤飲・誤食事故が多くなってます!

 消費者庁には、65歳以上の高齢者の誤飲・誤食の事故情報がこれまでに318件寄せられており、中でも医薬品の包装シート、義歯・詰め物、洗剤や漂白剤等を誤飲・誤食したという事故が多く見られます。

誤飲・誤食事故を防ぐためのポイント

 高齢者が食品や医薬品以外のものを間違えて口にする事故は、自分では気付かない場合が多く、家族や介護者等周囲の人が以下の点に気を配ることが大切です。

1.医薬品のPTP包装シートは1錠ずつに切り離さないようにしましょう

 PTP包装シートには誤飲防止のため、1つずつに切り離せないように、あえて横又は縦の一方向のみにミシン目が入っています。1つずつに切り離さずに保管し、服薬時にはPTP包装シートから薬剤を押し出して薬剤だけを服用しましょう。

2.定期的に歯科を受信し、義歯を良好な状態に保つとともに、食後に義歯を確認しましょう

 義歯の誤飲は、口腔内の定位置から義歯が離脱しやすくなることに起因します。破損や劣化、ゆるみ等が生じると、その危険性が高くなります。口腔に問題が生じたときだけでなく、定期的に歯科を受信し、良好な口腔の機能及び義歯の状態を保ちましょう。

 また、食物と一緒に誤飲する事例が多いことから、食事時や服薬時に本人自身が注意するとともに、家族や周囲の人の配慮が特に必要です。誤飲を起こす可能性が高いと思われる義歯については食後に義歯を確認しましょう。

3.食器の中に洗剤や漂白剤を入れて放置しないようにしましょう

 汚れを落とすために食器に入れておいた洗剤や漂白剤をうっかり飲んでしまうという事故が目立ちます。洗浄・漂白中の食器等の置き場所に注意し、長時間放置しないようにしましょう。

4.食品や飲料とそれ以外のものは別の場所で保管しましょう

 食品や医薬品と間違えて口にしてしまう事故が見られます。食品や飲料とそれ以外のものを同じ場所に置かないようにしましょう。特に台所では洗剤や漂白剤等の置き場所に注意しましょう。

5.食品の容器に食品以外のものを移し替えないようにしましょう

 食品以外のものを食品の容器に移し替えると食品と間違えてしまうばかりでなく、誤飲してしまった場合に成分等の必要な情報が分からなくなります。食品以外のものをペットボトルなど食品の容器に移し替えないようにしましょう。

6.誤飲・誤食すると危険なものは、認知症の方の手の届かないところに保管しましょう

 認知症の方は味やにおいを感じにくく、誤って飲んだり食べたりしても本人自身は気付かない場合があります。誤飲の可能性がある高齢者に対しては、家族や介護者が保管場所や保管方法などに気を配るようにしましょう。

誤飲・誤食した場合の対処法

 万一、誤って口にしてしまった場合には、誤飲・誤食したものと、その量を確認しましょう。呼吸をしていない、呼び掛けても反応がない等、重篤な症状がある場合にはすぐに119番に電話して救急車を呼びましょう。

 意識があり、呼吸や脈拍にも異常がない場合でも、症状に応じて専門機関に相談するなど、緊急度に応じた対応を行いましょう。口の中に残っているものがあれば取り除いて口をすすぎますが、吐かせることまでは勧められていません。吐物が気管に入ってしまったり、吐かせることで症状が悪化する危険性があるものもあります。

 また、直後に症状がなくても、経過を観察し、いつもと様子が異なる場合には、誤飲・誤食したものを持参して、医師の診察を受けましょう。